2021年に予定されていたKAORUの引退試合は、直前の後楽園大会で骨折に見舞われ延期に。そして、1年後のこの日、デビュー記念日に行われることが決定。ところが、数日前になって、この日、試合出場が予定されていた長与千種、門倉凛、宝山愛のコロナ感染が発覚。カード変更を余儀なくされた。
彩羽は、変更されたカードを自身が持つ、AAAWシングルのタイトル戦に変更。途中、青木の厳しい攻撃に反応し、エグい攻めを一瞬見せたが、最後は、ランニングスリーでフィニッシュ。長与がいない初めての後楽園大会を締めた。
メインのKAORU引退試合は、KAORUが以前組んでいたユニットW-FIXを復活させマーベラスメンバーと対戦。引退試合らしく、終始、和やかな空気で流れていき、医者から止められていたムーンサルトプレスも繰り出した。最後は彩羽が、KAORUをランニングスリーで介錯。試合後、彩羽は「キレイでしたね、KAORUさんのムーンサルト。医者から言われてたんですよ、『絶対飛ばせるな!』と。『飛んだら怪我してもうダメだから』と言われて。あそこ、止められないですよ!あの景色を自分が見られたことは、自分のプロレス人生で一番の宝だと思います。あんなキレイなムーンサルトを下から見て受けられたんですから。自分は幸せものです。そして、怪我しなくて本当に良かった!もう、キレイでした」
KAORUは試合後、LIVE中継のカメラ越しに、長与に向かって「最後、あなたが私の骨を拾ってくれないでどうするんですか!私はあなたに憧れて女子プロレスラーになりました。あなたの元でプロレスを続けてきて、あなたの元から巣立とうとしています。骨を拾ってください、きちんと。あなたは、残りの5カウントを聞く責任がある!」と引退式恒例の通常の10カウントではなく、5カウントのゴングに変更することを要求。残り5カウントは、長与がいるところで行われることになった。今後については「両親の介護で余裕がなくて、今までみたいには関われないけど、相談されれば乗る」とプロレス業界からは退くことも打ち明けた。
KAORU選手、36年間、お疲れ様でした。
◆2022年8月8日 東京・後楽園ホール
観衆:未発表
◆6人タッグイリミネーションマッチ・20分
渡辺智子&ハイビスカスみぃ&優宇(2-3)桃野美桜&救世忍者乱丸&笹村あやめ
①●みぃ(2分12秒 ドロップキック→オーバー・ザ・トップロープ)桃野○
②○優宇(4分17秒 ラリアット→体固め)乱丸●
③○優宇(7分34秒 ベアベアーズ→体固め)笹村●
④●優宇(10分4秒 ヘッドシザース→オーバー・ザ・トップロープ)桃野○
⑤●渡辺(12分0秒 モモ☆ラッチ)桃野○
◆15分1本勝負
○入江茂弘(9分32秒 ビーストボンバー→片エビ固め)井坂レオ●
◆20分1本勝負
○Maria(8分25秒 エクスカリバー→片エビ固め)川畑梨瑚●
◆AAAWシングル選手権試合・30分1本勝負
○彩羽匠(22分11秒 ランニングスリー→体固め)青木いつ希●
※第15代王者が2度目の防衛に成功。
◆KAORU引退試合・60分1本勝負
○彩羽匠&渡辺智子&桃野美桜&井坂レオ&Maria(18分52秒 ランニングスリー→体固め)●KAORU&永島千佳世&藪下めぐみ&DASH・チサコwithパンダちゃん!
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