7周年を迎えたマーベラスの後楽園大会。
まず、宝山が同年デビューのAoiからシングル初勝利を掴む。2021年3月のデビューから2年以上、初披露のラ・ヒストラルを決めた。宝山は試合後「自分はずっと落ちこぼれと言われ続けてきて、誰からも期待されないただの新人だと言われてきたけど、自分の力で誰の助けもなく勝てたという証拠が出せたと思うので、この先、自分が絶対マーベラスの未来を作る。自分がちゃんといるという存在を示していきたい。POPのベルトに挑戦して分かったのは、やっぱりベルトが欲しいということ。ベルトが似合うためにも自分を高めていきたい」と語った。
注目のウナギ・サヤカと彩羽匠のシングル。彩羽は前哨戦では、ウナギに何もさせない叩き潰しを見せたが、きちんと向き合う闘いを見せた。途中、ウナギのおちょくった態度に表情が一変する場面もあったが、最後は、ランニングスリーでキッチリ、仕留めた。そしてマイク合戦が終了するタイミングにOZアカデミーの尾崎魔弓が登場し、彩羽を挑発、乱闘の最中、流血する事態に。
尾崎は「6月11日の新宿FACEに、乗り込んでこいよ」と挑発。
彩羽は「長与さんがOKなら」と問うと、長与は「あの人はGAEA JAPANで終わってるからやる必要もないと思ったけど、彩羽と桃野、いってください。潰してください」と即決。
バックステージに戻った尾崎は「巷じゃマーベラスとOZは絶対一緒にならないと噂があったみたいだけど」と語ったが、そこに彩羽が乱入。「7周年大会、こんな尾崎に潰されるとは思わなかった。OZは禁断だってやってやりますよ。昔輝いてる選手だけがいるところと思ってる。今に懸けてるマーベラスがぶっ潰してやりますよ。ウナギは、ウチにトラウマ。私生活でもあんなにイライラすることはなかった。これから伸びるか伸びないかはウナギ次第。でも2年前のウナギ・サヤカとは全然違った。食わず嫌いは良くないね」
メインはGAEA JAPANとマーベラスの一期生対決。彩羽が返上した際の王座決定トーナメント決勝の再戦となった。
王者・永島は47歳という年齢を全く感じさせない動きで、桃野の攻めを受け止める。途中、南観客席になだれ込んでの場外戦もあったが、桃野も果敢に攻め、ミサイルキック、ジャーマン・スープレックスの連発を見せる。最後は、この試合中に何度か仕掛けたJKボムでフィニッシュ。
試合後の桃野は「シングルのベルト、8年目で初めて巻きました。この7年間、半分は怪我で欠場していて、なんなら諦めかけました。でも最終的に諦めなかったから、マーベラスという帰ってこれる場所があったから頑張ってこれた。ちょっとやそっとじゃ折れない心になりました。その小さな積み重ねで掴んだベルトだと思ってます。歴史を越えることはないと長与さんから言われて、歴史は横並びだと常々言われてます。その歴史に並んでいけるよう頑張ります。橋本さんとかいろんな相手と闘ってきて評価されることはあっても、自団体で評価されることはなかったので。女子プロレスの黄金カードは桃野と彩羽匠、そう言われるよう引っ張っていくのは難しいけど、今後やっていきたいと思います!」と語った。
『Marvelous7周年記念大会』
◆2023年5月3日 東京・後楽園ホール
観衆:未発表
◆15分1本勝負
○宝山愛(7分5秒 ラ・マヒストラル)Aoi●
◆タッグマッチ 20分1本勝負
井坂レオ&北村彰基&James Thorne(12分6秒 フランケンシュタイナー)馬場拓海&アストロ&星野良●
◆タッグマッチ 15分1本勝負
○渡辺智子&伊藤薫(11分55秒 GO TO HEAVEN→エビ固め)青木いつ希●&雪妃真矢
◆タッグマッチ 20分1本勝負
ジャガー横田&○井上京子(15分40秒 ナイアガラドライバー→体固め)●Maria&川畑梨瑚
◆20分1本勝負
○彩羽匠(15分9秒 ランニングスリー→エビ固め)ウナギ・サヤカ●
◆AAAWシングル選手権試合 30分1本勝負
○桃野美桜(26分6秒 JKボム)永島千佳世●
※永島が3度目の防衛に失敗、桃野が第17代王者となる。
Comments