top of page

初代王者は、Sareee、青野未来、翔月なつみに決定。マリーゴールド両国国技館 2024.7.13



旗揚げから2カ月経たないうちに実現したマリーゴールドの両国国技館大会。WWEからイヨ・スカイの参戦、WWE入りが噂されるジュリアの怪我からの復帰など、話題も盛りだくさん。新設される、ワールド王座、UN王座、スーパーフライ王座の各初代王者も決定される。

『MARIGOLD SUMMER DESTINY 2024』
2024年7月13日 東京・両国国技館
観衆:3,058人

◆10分1本勝負
○瀬戸レア(8分23秒 体固め)南小桃●

試合後のコメント:瀬戸レア
「再デビュー、できました。ブランク半年、こんなにも自分駄目かって、不甲斐ないです。自分の不甲斐なさ、対戦相手の小桃選手にも申し訳ないです。でも、今日、小桃選手、自分の再デビューの相手してくれてありがとうございます。また対戦したいです。お願いします」

◆タッグマッチ 10分1本勝負
△天麗皇希&後藤智香(10分0秒 時間切れ引き分け)ビクトリア弓月&田中きずな△


試合後のコメント:後藤智香&天麗皇希
後藤「正直、ツインタワーとして何も出せなかった。両国というすごく大きな舞台で、めちゃめちゃやる気に満ちてたんですけど、私は弓月との決着もここでつける気持ちで覚悟で来ました。悔しい。皇希ばっかり、私ももっと戦いたかなってそう思います」


皇希「ツインタワーとして両国、両国の大きなステージに2人で立って、タッグベルトとりにいこうって約束して、宣言もして、正直、引き分け、もっと自分たちがやれてたら、もっとタッグ力が強くて個人も強かったら、勝てたのかなって思うと、いや10分は短いでしょう!このタッグの試合で、もうぶっちゃけそこにも不満はあるんですけど、まあでも、逆に言えば私達がこういうタッグだから10分しかもらえなかったのかなって悔しさがあって、コイツらの試合10分じゃ足んないよなって思わせていくための、こっから再スタートだと思うので、前回も2人で組んで負けて、悔しい思いして、ずっと正直自分にはいい風吹いてるってずっと思ってたので、いい風ばっかじゃ成長できないなって改めてここで実感はしてて。だから次、ツインタワーで闘ってもちろんタッグベルトも諦めてないし、諦める気もないから、またこっから2人で強くなっていこう」

試合後のコメント:ビクトリア弓月&田中きずな


弓月「まずは、きぃたん、マリーゴールドに来てくれてありがとう。そして、きぃたんの復帰戦をタッグパートナーとして迎える事ができて、本当に私は嬉しいです。皆さん、この同世代タッグ、どうでしたか?私はきぃたんと今後タッグを組んで、マリーゴールドの頂点に立っていきたいし、それが私達なら必ずできると思ってます。ただ今日闘ったツインタワー、10分で足りるわけねーだろ。私は、あの2人にはまだ勝てていないし、後藤には引き分けている。皇希には22回闘って2回とも負けている。すごくすごく悔しい。だからこそ、あそこに必ず勝たなきゃいけないし、だから、今後、あそこと闘うことがあれば、必ず決着つけてやるから、覚悟しとけよ」



田中「今日約3カ月ぶりの復帰戦だったんですけど、3カ月間大好きなプロレスができない期間があって、毎日毎日ほんとにプロレスがやりたくて!やっとの思いでリングに上がる事ができて、今日やっぱりここに来たからには頂点を本気で取りに来てますし、あの2人にだって負ける気なんてしてなかったし、なんならシングルやったって負ける気ないですし。でも今日引き分けで、10分じゃ足りないのもちろんだけど、ある時間の中で勝たなきゃいけなかったから、それができなくてすごい悔しいし、でも弓月も言ってくれてたけど、私はこれから弓月と同世代2人で組んで、マリーゴールドの頂点、そしてマリーゴールドを2人で女子プロレスの頂点にしていきたいので、もちろんベルトも狙っていきたいし、これからどんどんどんどん上に登っていくので、私の事を信じて期待していてください」
――ちょっと間があいたリングの楽しさや厳しさはいかがでした?
田中「そうですねやっぱり、結果がまず引き分けということでものすごく今悔しいって気持ちでいっぱいなんですけどでも、ほんとにやっぱりプロレスが大好きだなって改めてリングの上にいる時が私は幸せだなって改めて感じました」
――マリーゴールドの会場などはいかがでした?
田中「もうなんていうんですかね?今までと別の世界に来たような、自由で、ここで羽ばたいていきたいなと思ってます」
――入団の理由は?
田中「旗揚げ戦とかも配信で見てたんですけど、もう悔しくて悔しくて。自分もそこに居たいし、その時、自分部屋で見てたんですけど、なんで自分こんなことしてるんだろう?こんなところで立ち止まってるんだろうって思ったし、そうですね、それでこの3ヶ月を経て、自分の事を小川さんが救ってくださって、助けてくれて、私が恩返しがしたいと言ったら、これから頑張ってくれたらそれで十分だと小川さん言ってくださったんですけど。私がマリーゴールドを女子プロレス界の頂点にすることが、私からの小川さんへの恩返しになると思っているので、これから精一杯頑張っていきたいと思ってます」
――しばらくは同期タッグでやっていく?
弓月「はい!19歳で同期です!」
――ご両親から何か言葉はありましたか?
田中「この期間は家に居たんですけど、毎日私がプロレスやりたいやりたいって言ってる姿をそばで見てくれていて、お父さんはこの期間ずっと一緒に筋トレやってくれたりしてて、復帰が決まってからは『怪我だけはするなよ、思いっきりやれ』と言ってくれてました」

◆アクトレスガールズ with プリンセス天功~アクトレスタイム~

大向美智子さんの長女が入団発表


大向美智子&心希のコメント
――どういう経緯でマリーゴールドに
大向「小川さんから、子供の頃からずっと『やらない?やらない?』って感じはあったんですけど、年代的に高学年になって仕留めに来ましたね」
――改めて自己紹介を
心希「この度マリーゴールドに入団する事になりました心希(しんの)です。15歳の高校1年生です。よろしくお願いします」
――プロレスラーになるという決断はどこで決めた?
心希「小学生の頃に『豆腐プロレス』というドラマを見て、ハリウッドJURINAさんに憧れてそこからずっとアイドルを目指していたんですけど、アルシオン・ファイナルの大向美智子を見て、自分にはプロレスの道しかないなと確信をして、その時に小川さんが見てくださって声をかけていただいて、今回入団することを決めました」
――スポーツ歴は
心希「バレエと空手とダンスです」
――お母様の闘ってる姿を見てどのように感じましたか?
心希「最高なお母さんだと思いました」
大向「あははは」
――学業と両立とおっしゃっていましたがデビューまではどのように
大向「そうですね、あの山口在住という事もあるんですけど、高校に入学したばかりなので、一応そこは小川さんとも話しまして、学業優先という形でデビューに向けて両立という形で、夏休みとか冬休みとかは長期で小川さんのところに修行というか(笑)。コミュニケーションも取りながら練習したりとか巡業に行ったりとかして、少しずつプロレスの世界に慣れていってくれたらいいなと思ってます」
――普段の指導は
大向「普段は学校とか部活があるのであれなんですけど、まあ私が教えれるので(笑)。受け身とかそういうのは山口の方で時間がある時は教えていけたらなと思っています」
――プロレスの楽しいところと辛いところをたくさんご存知ですが
大向「だから悩みましたよ。やっぱやらせたいかって言われたらう~んっていうのはありますけど、でも最後は本人の意思を尊重しまして、今日に至ります」
――身長体重は
大向「164か5。多分伸びると思うんで。まだ伸びてるんで。体重は?」心希「46kg」
――漢字2文字でデビューされる?
大向「デビューはわからないですけど、名字はナシでお願いします」
――誕生日は
心希「2008年12月5日です」
――お母さんの試合は映像で?
大向「いやこの前(アルシオン・ファイナル)も、ちょくちょく一夜復帰やってるんで。その度に見てますね。映像ももちろん。この間のアルシオン・ファイナルが一番でかかったんですかね」
――先ほどハリウッドJURINAを見てという言葉もありましたが、お母様のファイトスタイルとだいぶ違うと思いますがどのような選手になっていきたいですか?
心希「どっちも好きですけど、どっちかというとお母さんですね。お母さんがプロレスラーだったっていうそういうのにとらわれないで、自分らしく試合できるレスラーになれたらいいなと思います」
――しばらくは実家の方で?
大向「そうですね、できることを。他の子達とはちょっとデビューも遅くなってしまうかも知れないんですけど、長い目で見ていただけたらと思います。今の時代なので、不思議と(私が)15歳で入門して、(娘も)15歳で入門してるんですよ。だから不思議な縁というかね、運命を感じましたけど。まさかね、こういう形になると思ってなかったですけど、まあでもね、これがロッシー小川マジックということで。こういうのもタイミング。タイミング逃したりチャンスを逃すと無くなっちゃうので、私はこのタイミングでいいと思ってます」
――長女ですか
大向「長女です。気が強いですよ(笑)。まあ期待していただければと思います。今後ともよろしくお願いします」
――部活動や今何を
大向「ダンス部。あとは主に空手を。毛利道場というのがありまして、山口の。格闘技の道場があるんですけど、そこでずっと道場で空手を習ってました。小学生からずっとやってましたね。フルコンタクトですね」

◆タッグマッチ 15分1本勝負
○CHIAKI&野崎渚(8分40秒 ダーク・ウルフ→片エビ固め)マイラ・グレース&●ゼイダ・スティール


◆初代スーパーフライ級選手権王者決定戦 30分1本勝負
○翔月なつみ(14分51秒 変形横十字固め)松井珠紗●
※翔月が初代スーパーフライ級王者となる。


試合後のコメント:翔月なつみ


「やっと、11年ぶりに両国国技館で勝つことができて、そして、今度はシングルのベルトを獲ることができました。このベルトが決まってからずっと勝つことしか考えてなかったですけど、相手が正直松井珠紗、自分がプロレスのセンスの塊だと思って、信頼を置いている選手でもあるので、本当に、もう、これ以上出せないぐらい、自分の全ては、出せる全てを出し切って、松井珠紗もそれに答えて全力を出してくれたと思うので、自分の中ではこの11年ぶりに獲るにふさわしい、今できる全てをもった試合ができたと思います。ここから獲って満足するだけじゃなくて、自分はもっともっと強くなって、どんだけブランクがあっても絶対に諦めず、白も、そして赤も、そして11年ぶりのタッグも全て自分が挑戦して、ここに全て掲げるつもりでこれからも全力を尽くしていきます」

試合後のコメント:松井珠紗


「初の両国国技館で、タイトルマッチ、応援ありがとうございました。試合は、どっちが勝つと思うみたいなアンケートがあって、なつみさんに僅差だったけど勝てなくて、そういうところからすごい悔しくて、今日試合してもやっぱ、お客さんの声援も負けてるなと思って、負けてるところばかりで、もう悔しさしかないです。絶対獲るぞって私のためのベルトだって気概を持ってたんですけど、全然届かなくて、何回も今までタイトル挑戦してて、やっぱ届かなくて。その一歩が、まだまだ、まだまだだなってほんとに思いました。応援してくださる皆様に、ほんとに、申し訳なさしかないです。それから、翔月なつみ、私の、顔、こんなにしやがって、私がもし今、女優だったら、ほんと損害賠償もんだけど、私は、もう、ちゃんとプロレスラーだから。今度は、お前の顔面、やり返してやるよ。覚悟しておけ。そのベルトも、絶対、私が取り返します」

◆マリーゴールドvsLLPW-X 6人タッグマッチ 20分1本勝負
神取忍&井上貴子&○NØRI(15分33秒 エアースーリヤ→片エビ固め)高橋奈七永&桜井麻衣&●石川奈青



試合後のコメント:神取忍&井上貴子&NØRI


神取「リングの上で言ったように、まだまだ顔じゃないよね。やっぱりその、昭和っていう部分でね、昭和のプロレスっていうのと、昭和の国技館っていったらアントニオ猪木さんだから、ついついアックスボンバー(笑)」

NØRI「失神させちゃったけど(苦笑)」

神取「っていう感じかな」

井上「昭和平成令和っていうプロレスが、もちろん新しく良いものに変わってはきてるんでしょうけど、変わってはいけないもの、変えてはいけないスピリッツ、そういうものは、やっぱり私たちがまだ現役でやっている以上は、いいところは引き継いで、奈七永でもあの2人でも引き継いでもらうっていうのが今のレジェンドの使命であると思って、長い事プロレスやってます」

NØRI「初めての両国で、神取さんと貴子さんという偉大な師匠たちと、一緒にリングに立てた事がとても大きな経験になれたと思いますし、途中神取さんが失神させてしまって、全部持ってかれると思ったんで、ここはやっぱ自分が勝ち星をあげないと、このマリーゴールドへの鬱憤とかもあって自分が何をしにここに乗り込みにいくのかって思ったんで、神取さんにチェンジを要求しました。高橋奈七永選手のパッションとかめっちゃきつかったんですけど、でも最後、二人の声が、すっごい的確な指示をいただけたので、最後はもう自分ができることをやりきるしかないと思って、ギリで仕留めました。勝ててよかったです。神取さん、道場勝手に貸してやるって言っちゃったんですけど」

神取「まあまあまあでも、元々が道場は賭けてたけど、負けるつもりで闘ったわけじゃないから、ね?本来だったら向こうが要求してきたら逆に要求するんだよ」
井上「選手くれって(笑)」
神取「そこがやっぱりなんだろうなぁ、うちの心の広さ。自画自賛」
NØRI「まあね、新しい掃除用具ぐらいは寄付してほしいなと思います」
神取「借りといて、私が新しく作るんですって失礼な話だよね。ありがとうございました。私はこうですってそういう気持ちの感謝がないとね」
――NØRI選手に最後乗り込んでこいと言われてましたが。
NØRI「試合ないからとか言われたんですけど、試合あるんで。まあ乗り込んでこいよってなんか、まあ、先輩なんで上からでも全然いいですけど、こっちとしては全然、気が向いたらマリーゴールドのリングに上がってあげます」
神取「公のスカウトかと思っちゃったよ」
NØRI「私はもうLL命なんで」
井上「引き抜きにあったかと思いました(笑)」

試合後のコメント:高橋奈七永&桜井麻衣&石川奈青


奈七永「パッション軍!違う、暴走パッション・シスターズ、色んなこの試合に向けてね、LLPW-Xの道場のため、そしてプライドのためにも絶対負けられなかったんですけど、小川直也さんに練習つけてもらって、あの伝説の合体技、今日、刈龍怒成功したけど、俺ごと刈れは成功できなかった。そういうちっちゃな一個一個、なんか思うようにいかない。それがやっぱレジェンドの凄みでもあるし、やられた部分のあるのかもしれないけど、顔じゃないなんて、28周年の高橋奈七永に言わないでいただきたいですね。ほんとにこれちょっと、おみそれしましたと言われるまでぜひ、私はやり返していきたいなと思いますけど、でも今日最後、石川コールもおきてたし、すごいパッションを感じたし、貴婦人のパッションも、貴婦人なりのパッションがあって、私はすごいこのチームで今日迎えられて、最高でした!ありがとうございました!」

桜井「神取忍に付き人ですか?って言われてね、今日こうやって貴婦人、どうですか覚えていただけましたか?ね、パラダイスロックどうでしたか?昭和のプロレス、体感できてね、あぁそんな感じなんだって思いましたよ。まあね、まだまだ足りないもの感じましたし、また次闘うときは絶対今日の倍返しさせてもらいますし、レジェンドキラーに私はなるんで、また絶対闘ってください」

石川「こうやってパッション軍組んでいただいて、小川直也さんに稽古つけていただいたり、ほんとに会場の皆さんの石川を応援する声が沢山聞こえたんですけど、こう団体対抗戦だったにも関わらず自分のせいで負けてしまって、ほんとに、ほんとに悔しい気持ちでいっぱいです。でも、負けてしまったけど自分の中のパッションの気持ちは全然無くなってないし、すごいすごい強いパッションをまだまだ持ってるので、絶対に神取忍も井上貴子もそしてNØRIにも絶対絶対にやり返して、自分が勝つまで絶対にやりたいと思います。その日までもっともっとパッションを、熱いパッションを鍛えたいと思います」

奈七永「絶対やり返しにいきましょう!よしパッションだ!」

全員「パッショーン!」

◆初代ユナイテッド・ナショナル選手権王者決定戦 決勝進出マッチ 30分1本勝負
○青野未来(24分14秒 スタイルズ・クラッシュ→エビ固め)MIRAI●
※青野が決勝戦進出。



試合後のコメント:MIRAI


「負けちゃった~。結構、結構後半の方は、青野未来にでかい口叩いてたけど、こんなにいっぱい、引き分けて、全然勝てなくて、ほんとはちょっと、怖さもあったし、個人的にはただ自分がだけど、いろんなものを背負って、この初代のベルトをかけて闘ってる。そんな気持ちでした。両国で、また、ベルト、負けてしまった。いつも、両国では、あの天井を、最後は自分が眺めてます。両国の、天井は、すごく高くて高くて、もう、嫌いです。桜井麻衣~負けちゃった~」(コメントを見守っていた桜井がMIRAIと一緒に控室へ)


◆初代ユナイテッド・ナショナル選手権王者決定戦 30分1本勝負
○青野未来(10分13秒 回転エビ固め)ボジラ●
※青野が初代ユナイテッド・ナショナル王者となる。



試合後のコメント:青野未来


「チャンピオンに、なれました。ベルトの壁が、ものすごく、ものすごく思っていた以上に高くて、でも、絶対に!負けたくなかった。自分の人生変えたかった。その思いを、絶対に絶対にくじけないように、なんとか勝ってきました。応援してくれる人がいたから、応援してくれてる人に見せたかったから、このベルト、掴むことができました。あとは、やっぱり、MIRAI。MIRAIが、MIRAIのおかげで、私は強くなれた。ほんとに、どうなるかわからなかったけど、MIRAIと闘えたことでより強くなれて、このベルトも価値が、すごく上がったと思います。私は、MIRAIの思い、ちゃんと背負うから。ちゃんと背負って、そしてあの大怪獣ボジラを倒したってことを誇りにして、このベルトをもっともっと輝かせていくので。そして青野未来、そしてこのマリーゴールドをもっともっと輝かせて、最高に盛り上げていくんで、これからも青野未来、マリーゴールドに期待しててください」

◆fifth presents Queen of Queen~誰を信じるかは自分で決めろ!~ 30分1本勝負
○イヨ・スカイ(23分1秒 ムーンサルト・プレス→エビ固め)林下詩美●



試合後のコメント:イヨ・スカイ


「どうもありがとうございました、無事6年ぶりの日本凱旋試合、まさかマリーゴールドのリングという形ですけど終える事ができました。イヨ・スカイです」
――海外と日本でスタイルの違いは感じましたか?
「全く違いました。意識するところも全く違ったし、私自身が見せようと思ってるものも全く変えて、この試合に臨みました」
――日本時代も意識しました?
「しましたね。今月末にWWEの日本公演がありますので、WWEスタイルのイヨ・スカイは、そこで見に来てくれるなという事が確信として持ってたので、じゃあここでは違うものを見せていかないと。今日のチケット買ってるお客さんも意味がないじゃないかと。私の事を見に来てくれたお客さんの気持ちを考えて試合しました」
――日本のお客さんの歓声も待ち望んでいたものだと思うが
「いやほんとに勇気もらえましたね。おかえりっていう言葉もそうですし、歓声が起こる間の一つ一つがアメリカとは全く違ったので、そこがもう日本だ、帰ってきたんだってすごく愛おしく思いました」
――詩美選手はいかがでしたか?
「改めて試合前も私にはないものを持ってるなって思いましたけど、実際リング上で対角で目を合わせた時に面白い子だな、私とはなんかちょっと違うなと。もしかしたら、野心とか、その先この業界を背負っていこうとか、そういった意気込みというのは私と近いものがあるかもしれない。もってる性質とかは違うなって、面白みを感じました。これは自分で言うのもなんなんですけど、彼女が私に憧れてSTARDOMの門を、道場の門を叩いたって言うことを聞いて、割と入って、入門してすぐの頃に『イオさんに会わせたい子がいるんですよ』って、『挨拶したいって言ってるんですよ』って選手が、その頃は選手じゃないですけど練習生が挨拶したいって言ってるって言われた時があったんですけど、私は、『いや、やめときましょう』と言ったんですよ。いち選手となって、リング上で対角で、赤コーナー青コーナーで顔をあわせて、そこで始めて目を合わせたい。そういう風に私は選手として思ったので、せっかく私に憧れたんだったら、会う時はリング上で、そう思ってその時は断ったんです。6年以上経って、今日その日がやってきたことをほんとに私も嬉しく思います」
――その選手がクイーンを背負って来た事に関して。
「素直に嬉しいですよ。やっぱりプロレスって、リングに立ち続けることって私もよくわかってるけど、思ってる何倍も何十倍も何百倍も苦しいんですよ。つらいし、大変だし、華やかなことだけじゃないっていうのは私が心からわかっている中で、彼女がその茨の道を乗り越えて今日この日までこぎつけたっていうのが、その彼女の目標の先に私がいたのがすごく嬉しいです」
――また日本公演とは別に日本のマットにあがることはあるんですか?
「どうなんですかね?私はもう、日本人として日本の心を持ってますし、WWEの一員として日本だけじゃなくて世界各地で試合しているので、またね、こんな素敵な日がくれば、私も心の底から嬉しく思いますし、大歓迎ですので。まあそこはプロレスの神のみぞ知るっていうところなんじゃないかなと思います。でも私は大歓迎です」
――日本の女子プロレスの楽しさはいかがでした?
「楽しかったですほんとに。もう全然、やっぱり技とか実は、使える技とか限られてるんですよね。最後、林下詩美選手を仕留めるために、出さざるを得なかったパイルドライバー、あれはWWEのリングでは見れませんから。そういったところに、彼女に引き出されたんじゃないかなと思います。日本スタイル。そして世界スタイル。全部今日全力出し切って、彼女と闘う事ができました」


試合後のコメント:林下詩美


「やっぱり、イヨ・スカイはすごかった。壁の高さを感じました。でも、壁は高ければ高いほど燃えるもんなんでね。今日、こうして初めて試合をして、夢を叶えられました。その点はすごくすごく満足しています。でも、また、新しい夢もできました。イヨ・スカイを越えて、林下詩美がさらなる飛躍をしたいと思います。私の次の夢も、必ず、必ず、叶えたいと思います。今日を機に林下詩美、またどんどん、どんどんどんどん駆け上っていきます。よろしくお願いします」
――イヨ・スカイでありつつ紫雷イオのような試合をしてきましたが。
「そうですね、自分も紫雷イオさんをずっと追いかけてきて、SNS、色んな場面でイヨ・スカイを見てきました。でも今日の相手は、イヨ・スカイだったんですけど、私の初めて見た時から憧れていた、追いかけてきた紫雷イオを見れたのかなと思っています」
――そのうでどんな強さを感じましたか。
「そうですね、自分も自信が全く無かったわけじゃなくて、ほんとにイオさんからスリーとって勝つつもりで挑んだんですけど、自分のどんな技も返されたし、イオさんも一発一発がすごくて、キャリアとか経験の差もすごく感じたんですけど、世界は広いなと、すごいなと、規模が違うなと思いました」
――両者マスクをつけて入場しました。
「すごく久しぶりに入場でマスクをつけまして、自分の前のユニットの頃につけていたマスク、あのマスクはイオさんが始まりのマスク。そして今日私はそれをつけて、対角のイヨさんもマスクを付けていて、個人的にすごく、感慨深いものがありました」
――最後に『誰を信じるかは自分で決めろ』の答えをイヨさんから伝えられましたが。
「誰を信じるかは、自分で決めろ。そして信じるのは、己。今日も、私が、私を信じ続けて、ずっと語って来た夢だから叶えられたのかなと思えてるので。これからも私が一番私を信じ続けて、これからのたくさんの夢、次の夢、叶えていきたいなと思います」

◆初代マリーゴールド・ワールド選手権王者決定戦 30分1本勝負
○Sareee(25分48秒 指固め)ジュリア●
※Sareeeが初代ワールド王者となる。



試合後のコメント:Sareee


「私がマリーゴールドの初代ワールドチャンピオン、Sareeeです!今日のジュリアとの闘いは、闘った者同士にしかわからないものがあると思います。でも私は今日すべてを出し切った。間違いなく。それでもジュリアの右腕を狙うしかなかったくらい、私は全力で戦いました。誰がなんと言おうと私が今日勝ったんです。だから今日から私は胸を張ってマリーゴールドのワールドチャンピオンとしてプロレス界で生きていきたいと思います。ジュリアとはもっともっともっとすっごい試合が出来ると思うんで、次いつ闘えるか分かりませんが、お互いもっと強くなって、またリングで再会出来ることを願ってます。今日はこのベルトに挑戦してきそうな奴は現れなかったけど、私は誰が来ようが受けて立つんで。しっかりとこれからチャンピオンとして、このマリーゴールドだけではなく、プロレス界全体を盛り上げていきたいと思ってます」

試合後のコメント:ジュリア


「皆さん、ただいま。やっと帰ってこれました。そして、勝てなくてごめんなさい。こんな悔しいことありますか?なんて言ったらいいかわかんないよ、今日はもう。勝つことだけに集中していた。別に私は怪我を言い訳にするつもりもないし、今日はSareeeの方が強かった。そういうことでしょう?今から、今日この日から、私がSareeeに旗揚げ戦で今日もやられて、マリーゴールド所属のアイツらは何を思う?何を思う?!あぁ?!今のままじゃダメなんだよ!上には上がいっぱいいるんだよ!それは私も実感してる。私が倒せないんだもん!申し訳が立たないよ。所属選手のみんなに私は申し訳が立たないよ今日!悔しくてたまんねーよ!Sareee!こんなことお前に言っても『へ?』って言われるだろうけど、お前絶対にうかうかすんなよ?すぐに誰かが獲りに行く!それは私かも知れない。またお前の前にぜってー立ってやるよ!お前がそのベルトを落とすとき、その相手はこの私だよ!また気持ち入れ替えて、今日から私は裏方でも怪我人でもなんでもねーんだよ!前説のねーちゃんでもねーんだよ!選手としてまた今日から私は上を目指す。ぜってーテメーのこと倒す。そのためにはまだまだやることいっぱいあるな。どこに行ったって、いつでもどこでも、お前を倒すことに集中してる。隙狙って倒してやるからな!初のマリーゴールド両国大会、旗揚げしてから2カ月経たずに、それでも今日こんなにたくさんのお客様にお集まりいただき本当にありがとうございました。ここからがまたマリーゴールドのスタートだと思ってます。一生懸命頑張ります!この団体を大きくするために!私は誰よりもこの団体のことを思ってる!誰よりも、いつでも、どこにいたってこの団体のことを心から思ってる!今日来てくれたファンの皆さん、本当にありがとうございます。これからもマリーゴールドの応援よろしくお願いします」

ロッシー小川氏の総括


「今日は自分的には内容も動員も満足しております。3000強のお客さんが入ったってことは。当日券も結構動きましたし、満足かなと。この日のために頑張ってきたんで。旗揚げから54日間しか経ってなくても、それでもこれだけのことが出来た。でも次の目標をつくらなきゃいけない。でも流石にイヨ・スカイは別格だなと。やってる技とか一緒なんですけど、メリハリの付け方とかが違うんで。自分の魅せ方をよく知ってるし。あと今日は1人、青野未来という選手がスターになったんじゃないですかね。それが大きいです。あとはメインはもうジュリアが負傷を負ってなければもっともっと激しい試合になったんじゃないかな。エスカレートしちゃうんで。でもこれはまた次があるってことなんで。今度はマリーゴールドの選手がSareeeを追う番だと思います」
――今日の内容を踏まえて、今後のマリーゴールドの方向性は。
「大きくなってしまうと、また両国やりたくなっちゃう。不思議と。これは麻薬みたいなもんなんで。だけど、日々のコツコツしたことを乗り越えていかないとこれは無いんです。今日はLLPW-Xのレジェンドが来て魅せるプロレスもこういうビッグマッチもアリかなと。全然スパイスが違うんで。我々としてもすごく面白かったし。プロレスの色んな物を見せる団体でありたい。でも最前線は動けて、激しくてっていう」
――1月3日の大田区総合体育館大会が発表された。
「1月はねえ?なんかスターダムが同じ日にあるんですよね?だから新春興行戦争ですかね(笑)まあ、多分時間が違うし。でもそれはたまたま大田区総合体育館の方から『使ってくれ』って来たんですよ。(1月)5日までの間に。改装明け一発目ってことで、そういう話があったんですよ。偶然舞い込んだんで、別に、それしかないですよ。別にぶつけようと思ったわけではないです」
――大向選手の娘さんも入団したが、これから若い選手が増えていく?
「可能性はあると思いますよ。自分的には大向美智子の遺伝子がここに集まってきて。もう1人藤田愛ってのもいるんですけどね。遺伝子が来たら最強の、自分のやってきた意味のある団体になるなと。アルシオン、旧スターダム、マリーゴールド。全部の集大成がここにある。だから、元アルシオンのメンバー、ゆずポン始め旧スターダムのメンバー。みんな来てるんですよ。ってことは、ここが“帰る場”なんですよ。今までの2カ月のマリーゴールドというのは、いろんな団体から辞めてきた選手で成り立ってる団体。でもこれから先1年、2年後はここで生まれた選手が中心になっていかなきゃいけない。産みの苦しみ。そういう意味では」
――アクトレスタイムを見ての感想は。
「見てなかったんですよ、実は。いろんな人が来てたんで、そのときしか時間が無いと思ってたんで。でもこれはこれで、自分たちは別に頑なに拒むこともないし、やりたければやればいいし。っていうスタンスなんで」

Comments


Image by Olga Tutunaru

NEWS

bottom of page