カルッツかわさき大会はディアナの重要なビッグマッチ。梅咲が2023年8月以来の2度目の防衛戦をメインに行われた。なかなか防衛戦ができない中、同期のウナギ・サヤカが名乗りをあげ実現。現在、3冠を保持するウナギは、アイアンマンヘビーメタル王座を懸けてきた。スタートから意地の張り合いからの場外戦と流れていったが、最後は、梅咲がブラストを決め勝利。自身の王座V2を果たし、アイアンマンヘビーメタル王座と併せ2冠となった。しかし、ウナギがマイクで、「梅咲遥、お前22にしては老けてるよな。でもそれはきっとお前がここを守るために死ぬ程苦しいことがあって、ヤベェ先輩いっぱいいるけど、エースでいなきゃいけないお前の強がりなんだなってよくわかったよ。お前スゲェな。私にはやりたいことができた。興行にお客さんが入らないのは、団体のせいでも会社のせいでもない。このリングに立っているプロレスラーの責任であり、メインを任された私たちの仕事だ。確かにウナギ・サヤカ対梅咲遥、まぁ、ちっと(カードが)弱いかもしれない、今は。だから必ず、梅咲遥対ウナギ・サヤカがもっともっとデケェ箱でメインで、パンパンにすんのが今の私のやりてぇことだよ。私がそのベルト巻いてやりたかったこと…それは、井上京子を超えること。それをお前と私、どっちが先にやるか競争だ」と話す。梅咲も「約束ね」と共鳴し握手を求めた瞬間、ウナギが丸め込み、アイアンマンヘビーメタル王座を奪い返した。
試合開始前に行われたプロテストでは、ネネが合格。現在、小学4年生で体が小さいことから井上京子は「プロレスは階級とかなくて、デビューしてすぐに100キロの選手と当たらなきゃいけないこともある。その時に今の体格で戦えるかというと、受け身は取れてるけど不安があります。ディアナでは身長・体重・年齢の制限なく新人を取っています。体重がないからダメということはないと思います。じゃあこれからどういう風に選手を育てていこうかと。例えばですけど、まだ決まってないですけど、第0試合とかしていって、100キロのラリアットもパワーボムも受けれるぞってなったらキチンとデビュー戦をしたらいいと思います。今はデビューまで頑張る。プロテストは合格です。おめでとう」と条件付きの合格を発表した。
1.6に新設の初代W.W.W.Dクリスタル王者となったななみが佐藤綾子に挑んだシングル戦は、ななみが健闘。試合後の佐藤は「一瞬スリーパーでやられるかと思ったけど。遥の次はななみだと思ってる」と期待を語った。
2024年1月28日 神奈川・カルッツかわさき
観衆:523人
試合結果
【プロテスト結果】
練習生・ネネがプロテストに合格。
◆タッグマッチ 20分1本勝負
香藤満月&○田中きずな(15分15秒三角絞め)デボラK&●マコトユマ
◆タッグマッチ 20分1本勝負
真琴&○笹村あやめ(11分35秒 ブロックバスター)●美蘭&世羅りさ
◆タッグマッチ 20分1本勝負
Himiko&○アジャコング(13分55秒 裏投げ→片エビ固め) 本間多恵●&尾﨑妹加
◆シングルマッチ 20分1本勝負
○佐藤綾子(18分7秒 ドラゴンスープレックスホールド) ななみ●
◆W.W.W.Dエリザベス選手権試合 30分1本勝負
[挑戦者]○井上京子 (13分57秒 ウラカンラナを切り返してエビ固め) 旧姓・広田さくら● [挑戦者]
※もう一人は[王者]ジャガー横田
※第10代王者5度目の防衛に失敗。井上京子が第11代王者となる。
◆W.W.W.Dシングル選手権試合 30分1本勝負
[王者] ○梅咲遥(14分51秒 ブラスト)ウナギ・サヤカ● [挑戦者]
※第17代王者2回目の防衛に成功。
※これにより2.11新木場大会のカードが梅咲遥vs笹村あやめに決定。
※梅咲がウナギに勝利したことで第1603代アイアンマンヘビーメタル王者となり、
その後梅咲のマイク中にウナギがフォールし3カウント。ウナギが第1604代アイアンマンヘビーメタル王者となる。
試合後のコメント:梅咲遥
「このシングル、咲遥がV2、やったー。よかった。めっちゃ今日もね、本当に緊張してて。去年は本当に防衛戦一回しかできなかったっていう悔しさがありつつの今日だったので、ウナギさんもずっとやりたい相手として名乗りをあげてた人と、こうやってスタート切れたことは、すごい良かったことだなと思います。私、一回二冠になりましたよね?。もうこの一瞬で。それもまあウナギ・サヤカとだったからこうなっちゃった。良くも悪くもって感じですね。ウナギさんは本当にこの間の1月7日の後楽園も参戦させていただいて、あんだけ満員のところを見たら、自分も負けられないと素直に思いました。今日の動員も正直納得いけるところまでは持っていけなかったな。これはもう、ディアナのチャンピオンの自分の責任だと思ってるから、次の2月からまた新木場があるので、ちゃんと埋めていくように、そして4月は1000人越えられるように頑張りたいと思います。ありがとうございました」
---ベルトを獲った時に挙げた3人の名前のうちの一人で、ようやくやれたっていうところですね。
「まず三人のうちの一人なので。通過点に過ぎないかもしんないですけど、こうやってやっとやりたい人と試合ができたので、今回すごくよかったんじゃないかなと思います。まだ一人されど一人ですけど、あとやりたい人まだ二人もいるし、次2月も笹村さんと防衛戦決まってるので、そこもしっかり勝てるように頑張ります」
---ウナギさんからエールにも似たようなマイクもありましたけど。
「はい、分かったかのようなことを言われつつ、わかってないだろうと思いながら悔しくてちょっと来ちゃったんですけど、までも思ってることは本当言ってくれたことは本当のことだなと受け止めて、しっかり自分、言ってくださったウナギさんが勝ったから、それをまた自信に変えて頑張ろうと思いました」
---その上でディアナのセンターは自分だと。
「本当にレスラーやってきて5年、もうちょっとで丸6年目になるんですけど、今まで会社が決めるぜとか、会社に任せてた部分がたくさんあったので、今年は自分の意思を持ちつつ、会社の言うことも聞きながら。ディアナって、京子さんとかジャガーさんのイメージが強いと思うので、今年は梅咲遥にしていきたいなという気持ちです」
---早速、笹村さんとの防衛戦。
「そうなんですよ。この2月11日に笹村さんとやるんですけど、その前にWAVEさんで宮崎選手とRegina、ZAN1で一番になったので、2月4日にタイトルマッチやるんで、一週間に一回このタイトルマッチあるんですけど、そんなレスラーはきっと梅咲遥だけだと思ってるので、それも強みにして、あと二週間頑張りたいと思います」
---まだまだ攻めていきたいですか。
「来週も再来週も決まって、またちょっとこうなっちゃってた(ダウン気味)のが今までなので、このままあの3月もやって、4月の後楽園につなげていきたいです」
---今日改めてシングルで、対戦相手としての印象はどうでしたか。
「そうですね。やっぱりウナギさんイコールいろんな人に噛み付いてるみたいなイメージが皆さん強いと思うんですけど。ま、自分もその噛みつかれた一人であり、噛みついた一人でありっていう感じなんですけど、なんだろうな。やっぱり当たってて。試合してて。こうやって試合をするまでも、やっぱり彼女自身は同期でありつつ、やっぱりすごい人なんだなってすごい実感しました。それこそ今日もじゃあ自分のTシャツに対抗して何人あのウナギさんのTシャツに来た人がいたの。もしかしたら負けてたかもしれないって思うと、本当にそのウナギさんの素質はすごい羨ましいなって思います」
---ウナギさんとはまた違う形で、どんなチャンピオンとして、これから防衛戦、重ねていきたいですか?
「やっぱりその前のSNSに書いたみたいに、前回このベルトを取って、正直ちょっと満足してしまった部分が出てて、組まれてた試合もこう流れがちというか、勝って当たり前でしょうぐらいに試合はしてましたけど、やっぱりどこかこう試合試合試合やってやってやってみたいな感じで、そこに何か意味とかストーリーが生まれてなかったなと感じるので、今年はチャンピオンとして、一つの一つの試合ももちろん勝って、そして何かしらみんなとの接点とか、そういうのを見つけながら、こうどんどん周りに敵を増やしながら頑張っていけたらいいなと思ってます」
試合後のコメント:ウナギ・サヤカ
「うわあ、皆さんどうでした?楽しかった?楽しかった?本当にマイクで言った通りなんですけど。もう集客を会社のせいだ団体のせいだっていう奴もいますけど、もう何だろう、自分たちのせいなんですよ。お客さんが来ないのは。私も自主興行、1230来てくれましたけども。でもまず目標としては常に誰よりも人を呼べるアベレージの高い女になりたいんで。誰よりもどんな時でも、第1で8人タッグだろうが、誰でもいつでもどこでも呼べるレスラーになるのは私しかいないと思ってるんで、誰のせいでもなく、私がメインをやった時は、一番呼べると、絶対にこれ行かなきゃいけないと。全ての人に魅せるレスラーに必ずなるのと。今日、梅咲遥と戦ってみて。私たち2019年、同年デビューなんですけど。やっぱりどうしても年功序列というか、崩せないものはまあ、確かに存在はしてます。でも、でもまあね、そんなもん譲る必要もないし、狙わなきゃ絶対に狙えるものも狙えないと思うし、口に出さなきゃいけないと私は思っているので。今日、何人入ったか知らないですけど、カルッツも正直パンパンではない。この状況をもしかしたら2カ月後かもしれないですし、何年経つか分かんないですけど。梅咲遥とウナギ・サヤカがメインに組まれた時には絶対に行かなきゃいけないだろうって。全ての人を振り向かせるれるカードに必ずなります。それがいいっすね。本当に。もうディアナ史上一番デカい箱でやった時のメインは私と梅咲遥で。か。井上京子と私で、その時にWWWWDのベルトを巻きたいと思います。まそこまで梅咲さんにはそのベルトを温めておいていただいて、一番おいしいところで、私があのベルトを巻いて。その頃には、13冠とかになってるんじゃないですか?やってやりますよ。まじで。ディアナだけじゃなくプロレス界全員2024、お前ら全員査定してやるよ」
---今回、挑戦者としてっていうことではありますけど、興行メインで集客も含めて背負ってっていうことの気持ちってのは。
「背負ったのは梅咲遥じゃないですかね。やっぱり自分の興行っていう責任感がどれだけあるかっていうのは、本当にこの間の1月7日の興行で死ぬほど味あわされたので。そういう意味では私の方が気楽ですよね。自分の団体ではなく、自分が絶対に呼ばなきゃいけない。しかもチャンピオンですからね。向こう。だから、やっぱりそういう責任を絶対に、もちろんメインだけでなく、全てのプロレスラーが背負わなきゃいけないものだし、それがなかった上でも、鈴木みのるも言ってましたけど、フリーは誰よりも呼ばなきゃいけないし、やっぱね呼べなくなった時に切られるもんなので、常に呼ばれ続けるためには、やっぱり誰よりも輝いて、誰よりも呼べて、誰よりもいい試合のできる、そういう選手になるのがもちろん一番だと思うので。今日が本当の始まりじゃないですか
か」
---今日は相手のベルトと団体と興行を背負った強さみたいなのは感じましたね。
「そうですね。正直ディアナには結構ずっと上がってなかったし。やっぱりでもやっぱこのベルトの防衛戦ができない弱さみたいなものも多分、この一年間で梅咲遥はよく味わったと思うし、やっぱり私も今ベルト巻くことができましたけど、でもやっぱそのベルトを自分の色にするとか、本当にめちゃくちゃいっぱいあるんで。ベルトその一番面白いベルトていうものを、自分が高めていける存在になるためには、全てのものが必要だと思うし。そういう意味では、私ももうこれは言っちゃったんで。次、梅咲遥と組まれる際には、めっちゃ頑張って呼びますよ。はい、なんで、もうちょっとしばらくあのシングルは。。。でもななみの成長も感じますし、新しい子もね、すごいですよね。小4小5?めっちゃ未来、明るすぎてちょっと見ましたけど、そんな若い目は私が早めに積み取ります。見ててください。ありがとうございました」
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